オンラインでマダミスをしていて、「誰かの声だけ大きい」「BGMがGMの声をかき消す」といったトラブルに悩まされた経験はありませんか?

オンラインマダミスにおけるDiscordは、対面で言えば「卓・椅子・照明・BGMスピーカー」をすべて兼ねた会場そのものです。設定をデフォルトのまま使うか、少し手を加えるかで、プレイヤーの没入感は明確に変わります。

ヘッドセットを装着してノートパソコンに向かうゲームマスターのイラスト

今回は、私がオンラインGMをする際に毎回調整しているDiscordの設定項目と、その狙いをまとめます。

まずは「ユーザーごとの音量」を揃える

Discordのボイスチャンネルは、参加者の環境(マイク・部屋・距離)の違いで音量がかなりバラけます。

  • マイクが近い人はやたら大きい
  • ノートPCの内蔵マイクだと遠くて小さい
  • 息継ぎだけ大きく入るタイプの人もいる

この状態でセッションを始めると、小さい声の人の重要発言を他プレイヤーが聞き逃したり、大声の人ばかりが印象に残ってしまったりします。

私はGMとして最初の雑談タイムで、「ユーザー名を右クリック→個別ユーザー音量の調整」 を全員分済ませてしまいます。その場で「ちょっと声量テストしましょう」と軽く振るだけで、本番のストレスが劇的に減ります。

ロールと権限で「部屋」を作り分ける

マダミスでは、密談・個別シーン・全体議論など、情報の流れを厳密にコントロールする必要があります。Discordで作るサーバーは、できれば次のような構成にしておくのがおすすめです。

  • 全体ボイスチャンネル(メイン議論用)
  • 密談用ボイスチャンネル(2〜3部屋)
  • GM専用テキストチャンネル(進行メモ用)
  • プレイヤー個別のDM的テキストチャンネル(HO配布用)

ロール権限は、デフォルトでは「密談チャンネルが全員に見える」ようになっていることが多いので、「該当キャラ以外からはチャンネル自体が見えない」 状態にしておくと、誰と誰が密談したかを隠せます。

一度、権限設定が甘いまま始めてしまい、「AさんとBさんが別室に移動した」という情報が他プレイヤーに筒抜けで、推理の組み立てに影響してしまったことがありました。以来、サーバーテンプレートは毎回使い回せるように保存しています。

整理されたチャンネル一覧のUIがあるチャットサーバーのイラスト

BGMは「別のBot・別の端末」から流す

GMの声とBGMを同じDiscordアカウントから流す構成にすると、音量調整の自由度が一気に下がります。

  • GMの声を大きくするとBGMも大きくなる
  • BGMを絞るとGMの声も小さくなる
  • プレイヤー側の個別音量調整も片方にしか効かない

私は必ず、「GM用のメインアカウント」と「BGM再生専用のサブアカウント(もしくは音楽Bot)」を別々にボイスチャンネルに入れる 構成を取っています。こうすればプレイヤーは、自分の環境でBGMだけ絞る・GMの声だけ上げる、といった調整が自由にできます。

ノイズ抑制とエコーキャンセルの「やりすぎ注意」

Discordには強力なノイズ抑制機能がありますが、マダミスでは 意図的に流す効果音まで「ノイズ」と判定されてカットされてしまう ことがあります。

私は自分のマイク側のノイズ抑制は強めに、BGM用アカウントのノイズ抑制はオフに設定しています。これを意識していないと、せっかく仕込んだ「雷鳴」や「足音」がプレイヤーの耳にきれいに届きません。

まとめ

オンラインマダミスの没入感は、シナリオの出来と同じくらい「通話環境の設計」で決まります。

Discordの個別音量調整、権限設計、BGMの分離、ノイズ抑制の最適化。これらはいずれも地味な作業ですが、一度サーバーテンプレートを作ってしまえば次回以降の準備は驚くほど短くなります。次のオンラインセッションでは、「設定項目」にも時間を投資してみてください。