マダミスのGMをしているとき、時計をチラチラ見ながら「あと何分で議論を打ち切るべきか」を考え続けたことはありませんか?
プレイヤーの発言を聞き、ハンドアウトの内容を頭に置き、BGMを操作し、そのうえで時間まで手動管理するとなると、GMの脳は常にマルチタスクの極限状態です。この負担、実はかなりの部分が「自動化」で軽くできます。

今回は、GMの「脳内メモリ」を節約するために、タイムキーパーをどこまで自動化できるかという話をします。
なぜ時間管理はこんなに脳のリソースを食うのか
GMがやっている時間管理は、単なる「カウントダウン」ではありません。
- 現在のフェーズの残り時間
- 次のフェーズで切り替えるBGMの準備
- 中間で挟むイベント(第二証拠の開示など)のタイミング
- 議論の温度感に応じた時間の前倒し/後ろ倒し
これらを並列で処理しながら、表向きは涼しい顔でプレイヤーにロールプレイの対応もしているわけです。私は初めてGMをしたとき、時間を見るのに必死でプレイヤーの重要な発言を聞き逃し、後からハンドアウトを見返して青ざめた経験があります。
自動化できる層と、できない層
タイムキーパー周りの業務を整理すると、「機械に任せていい部分」と「GMが判断すべき部分」は明確に分かれます。
機械に任せていい部分
- フェーズごとの残り時間の可視化
- 特定の時刻になったときの音声通知
- 「残り5分」「残り1分」のアラート
- BGMの切替タイミングの予約
GMが判断すべき部分
- 議論の盛り上がり具合を見て時間を延長するかの判断
- プレイヤーの理解度に応じた追加情報の出し入れ
- ゲームバランスを取るための「見えない手」の調整
つまり、「判断以外はほぼすべて自動化していい」 というのが私の結論です。

私がやっている「脳内メモリ節約」の環境構築
具体的に私がGMをやるときの環境は、だいたい次のような構成です。
- タイマー端末を1台分離する:進行表アプリとタイマーを同じ端末で動かすと、画面切替のたびに集中が切れます。タイマーは古いスマホやタブレットを専用で用意すると一気に楽になります。
- 音声アラートをフェーズ名と紐づける:「議論フェーズ終了5分前です」と自動で読み上げさせるだけで、自分で時計を気にする回数が激減します。
- BGMの切替を時間トリガーにしない :自動で切り替えると議論が延長した瞬間に崩壊するので、 アラートだけ自動化し、再生ボタンは手で押す のが安全です。
自動化は「全部機械任せ」ではなく、「判断の前段階までを機械が整える」くらいの設計が、マダミスでは一番実用的だと感じています。
自動化しすぎるとGMの温度が伝わらない
一方で、タイムキープを完全に無機質なブザーだけにしてしまうと、セッション全体の雰囲気がドライになります。
私は「残り10分」の通知だけは、あえて機械音ではなくGM自身の声で伝えるようにしています。ここだけは自動化せず、少し芝居がかった口調で「そろそろ時間が動き始めます」と告げることで、プレイヤーの緊張感を一段上げる狙いです。
まとめ
タイムキーパーは、全体の7割くらいまでは機械に任せてしまって問題ありません。
残り3割の「判断と温度感」に自分の脳を集中させられるようにするのが、GMが長い時間のセッションでも最後まで冴えた判断を下すコツです。次のセッションでは、まず「今、自分が手動でやっている時間管理のうち、どれを自動化できるか」を洗い出すところから始めてみてください。